昔、私は遠距離恋愛をしていました。
私は福岡で彼女は大阪でした。私は当時大学3年、彼女は4年でした。
もともとは同じ福岡に住んでいたのですが彼女の親父さんの転勤で一家そろって引っ越ししてしまいました。
休みのたびに私が大阪まで行っていました。
ある日、彼女が言いました。「両親にお見合いを勧められているんだけど、どうしたらいい?」
私は黙って何も答えませんでした。
『こうやって何年も付き合っているんだから私の気持ちはわかっているはずなんだけど』という思いでした。
さにあらず。
暫くして風の便りに彼女が結婚したことを知りました。
当時は学生でもあり、生活力もありません。九州男児として彼女を1年間待たせるわけにもいかなかったのです。
「両親にお見合いを勧められているんだけど、どうしたらいい?」と彼女が言ったのはただ単に私に相談したかったのではなく
「結婚して~」と言いたかったのでした。年上だしダイレクトに言えなかったのでしょう。
今ならわかるのです。彼女の気持ちが。
あの時、「見合いはやめろ!俺と結婚してくれ~」となぜ言えなかったのか。
私の人生の最大のミステイクでした。
今は、私自身勧められるがままに、見合いをし、何となく結婚しました。現在結婚生活に、特に不満はありませんがあの時のことを思うと、悔やまれてなりません。
今お互いに結婚していますが、一言いいたい気持ちでいっぱいです。
あの時「見合いはやめろ!俺と結婚してくれ~」と言ってあげられなくてごめん。グスン~。
「両親にお見合いを勧められているんだけど、どうしたらいい?」は単なる相談ではなく、「結婚するのかorしないのか」という決断を迫る言葉なのです。
彼女は私の背中を押していたのでした。「しっかり、イエスと言え」と言いたかったのでしょう。
「両親にお見合いを勧められているんだけど、どうしたらいい?」と聞かれた時、あなたならどうする♪~
結婚する意志があるのなら「止めろ」の一言ですね。
あの時は私は若かった。
「覆水盆に返らず」
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